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1.ヴァーモントの四季

洋灯舎が生まれ、育ったのは、アメリカは東部のニューイングランドといわれる地方です。
一般にアメリカ東部と呼ぶ場合には、独立にかかわった東部13州をさすようですが、この中でもとくにメイン、ヴァーモントとニューハンプシャー、 マサチューセッツ、コネチカットおよびロードアイランドの6州が、ニューイングランドと呼び習わされています。
この名は、開拓時代からの古い伝統と豊かな自然を残しつつ、最も早くから開けた、文明の香り豊かな地域としてのこの地方がもつ独特の雰囲気を伝えるものです。

さて、ヴァーモント。

日本人でヴァーモントを知る人は少ないでしょうが、ハウスヴァーモントカレーのあの州だといえば、頷かれるでしょう。
もちろんこのあたりの人はカレーなんて食べません。知りもしないでしょう。
しかし、この州とカレーを結びつける話がないわけではないのですが、それはまた別のお話。
最近わずか人口70万人のこの州を一躍全国区、いや世界中に知られるよにした人物がありました。
民主党の大統領候補として名乗りを上げ、緒戦に目覚しい活躍をしたディーン州知事です。
ニューイングランド6州でただひとつ海を持たないこの州は、その名のもとであるフランス語の
「緑の山」そのままに、ゆったりとした美しいみどりの山々がどこまでもうねる国です。
もちろん遅い春を迎えるこのあたりの野山が緑に覆われるのは、5月末から夏にかけてのことですが、カエデの木が多いせいでしょうか、 木々の緑は真夏になっても新緑のような輝きを失いません。

そして秋。

野山は一面の紅葉のじゅうたんに変わります。山と里を埋め尽くす楓の赤と黄、そして針葉樹の緑が、美しいつづれ織りを織り上げ、シーズンには国内はおろか、 海外からも観光客を引き寄せています。
やがて連日零下20度を越すような、厳しく長い冬を迎えます。
雪に覆われた野山に点在する家の窓から洩れるオレンジ色の明かりがひときわ目にしみる季節でもあります。
そしてこのような雪に映える山里のなつかしい灯りこそは、洋灯舎の灯りの原点にあるものでした。
やがて春を迎えて樹液の活動が活発となります。
まだ雪に覆われた3月はじめから雪解けにかけてが、州特産のメープルシロップ採取の季節により、あちこちメープル小屋から煙が上がります。
これはヴァーモントの春の訪れを告げる早春の風物詩となっているのです。

さてなぜヴァーモントなのでしょう。

実は洋灯舎のアメリカ事務所があるのが、この州南部の山里だからなのです。
写真は事務所の窓やデッキから撮った光景と近所のメープルシロップ農園のものです。
でもなぜヴァーモントかって?それもまた別の話です。(2004年9月)